Studio INFO

vol.2 FINE YOGA ファインヨガ/北京
ヨガスタイル
マットレンタル
シャワー設備
ドロップイン(1回券)
Editor’s MEMO
※ スタジオ場所やレッスン内容は掲載時(2012年10月現在)のものです。
サイト・お電話などで最新情報をお確かめの上、スタジオにお立ち寄りください。

北京オリンピックの舞台となったオリンピック公園や、国営放送局「北京電視台」の本部である北京テレビセンターや、商業施設などが立ち並ぶ朝陽中央地区。高層ビルの一室に、650平米と広々としたヨガスタジオがある。60名が入るスタジオが2つ、15名が入るホットヨガスタジオを1つ併設する『ファインヨガ』だ。
中国・湖北出身のヨガインストラクターで、John Scottt著『Ashtanga Yoga: The Definitive Step-by-Step Guide to Dynamic Yoga』の中国語翻訳者でもあるシェリーさんとともにスタジオを共同経営する、デンマーク人のアンディさんに話しを聞いた。
北京でヨガスタジオを経営することになった経緯は、どのようなものでしたか。

妻シェリーの出産のため、2002年にデンマークに一時帰国していた時でした。妻の出産後、あるヨガリトリートに家族3人で参加したのです。そこでイタリア人の先生に習ったのが、アシュタンガ・ヨガでした。シェリーは、熱心に練習を続け、2003年に北京に戻ってきてからは、片道一時間をかけてアシュタンガ・ヨガが習えるスタジオまで通っていました。ある時、そのスタジオの外国人オーナーが、里帰りしたまま戻って来なかったのです。北京空港の近くで場所は不便でしたが、魅力的なスタジオだったので、私たちはそのスタジオを経営することにしたのです。
当初はシェリーがアシュタンガ・ヨガをマイソールで学んできて、指導するという形でしたが、スタジオを始めて間もなく、指導者不足に悩まされました。と言うのも、シェリーは北京とマイソールを往復していましたし、マイソールで知り合った外国人の先生がスタジオで教えてくれることもあったのですが、北京での生活に馴染めず、帰国する先生もいました。そこで私たちは、まず中国人指導者の育成を始めました。そして、スタジオを市内に移転し、アシュタンガ・ヨガ以外に、「フロー・ヨガ」や「ハタ・ヨガ」といったクラスを開設して、より地元北京の人に受け入れられるようなプログラムを導入しました。
ファインヨガが主催する指導者養成講座について教えてください。
1か月間の集中養成講座は、ハタ・ヨガのアーサナ実習と、解剖学、そして哲学を軸に構成された全200時間のプログラムで、アシュタンガ・ヨガはオプションとして追加履修できるようになっています。手が届きやすい料金設定にしたことで、中国各地から若い人たちが多く参加しています。大学生も多く、夏休みともなると応募枠を超える数の申し込みがあります。ウェブサイトで「満員」と案内していても、どうにかなるのではないかと、スタジオまで来る人もいます。こういったことは、デンマークでは、まずないことなので、中国らしい一面と言えますね(笑)
中国の若い女性にとって、ヨガインストラクターという職種は、憧れの存在になったのでしょうか。
そうですね。ヨーガに興味を持つ人が殆どいなかった10年前と比べると、状況は変わったと思います。現在、ファインヨガの養成講座は年間約1,000人が修了します。お察しの通り200時間修了してからと言って、すぐに指導を始める生徒は稀ですが、より深くヨーガを掘り下げるきっかけになっているようです。例えば、修了後、スタジオの受付で働きながら、空き時間にレッスンに出て指導者を目指す生徒もいます。
中国人は、思ったことをダイレクトに伝えますが、ユーモアを忘れませんし、知的好奇心が高く現実的です。レッスンやワークショップでも質問が飛び交います。北京の街は変化を遂げていますが、人はさほど変化していないと思います。

旅先でもアシュタンガ・ヨガプラクティスを続けたい人にとって、朝のマイソールクラス(※スタジオ情報参)は理想的なプラクティスの場所になるだろう。そして、出張や観光で北京を訪れる人にとっても、地元の女性たちに交じってホットヨガで汗を流したり、陰ヨガのロングポーズに身を委ねる90分は、高いリフレッシュ効果が期待できそうだ。
そして、2013年3月には、シェリーさんの故郷である湖北省の広大な土地に 5000㎡のリトリートセンターがオープンする。リトリートセンターでは、ヨガインストラクターとしてだけではなく、スタジオ経営者としてお手本にしているという チャック・ミラー先生 のリトリートが計画されるなど、中国初のヨガリトリートセンターの建設に、国内外のヨガ関係者から熱い関心が寄せられている。

